幸せなマルチワーク・複業の「はじめの一歩」を踏み出す人のためのJOUNAL ”強み”×”独自コンセプト”×”商品開発”

自分の好き・強みを活かして個人向けにコーチ、カウンセラー、コンサルタントなどの対人支援ビジネスを始めたい方向けに、「人間性の活性化」と「未来をつくる商品戦略」の2つの軸からあなたの独自コンセプトと商品ををつくって、確かな人生の方向性を得るための場をつくります。

大好きなことや才能といえど、マーケットからは逃れられない?

あなたが提供するものは”市場(マーケット)”にさらされる

 

 あなたが大好きなことや自分の才能を活かして、人に何かを提供しようとした場合、

必ずそれを受け取ってくれる相手が必要になります。それは、あなたが提供する商品やサービスを欲しいと感じる人が必要になるということです。

 そして、もしあなたが提供する商品やサービスと似たようなものが、すでにこの世の中にあるようなら、そこにはあなたが提供する商品やサービスなりの「市場・マーケット」が存在していると考えてよいでしょう。

 例えば、自分が実際の仕事で培って結果を出してきたプレゼンテーションスキルを、誰かにコンテンツとして教えようとした場合を考えてみます。この場合、世の中の本屋さんにはすでにプレゼンテーションスキルの本が並んでいるわけですから、プレゼンスキルを学びたい、知りたいという人たちが一定数いることがわかります。

 つまり、言い換えると、プレゼンテーションスキルを学びたい人たち(需要)とプレゼンテーションスキルを提供する人たち(供給)が世の中には存在していて、その両者によって「プレゼンテーションスキルに関する市場」が存在するということです。

 

 もしある人の才能が「人に上手に説明し、人の心を動かす話し方ができること」だったとしましょう。その人が自分の才能を活かして、人に何かを提供しようとした場合、大きく分けて2つの道があります。

 1つは、自分で直接プレゼンテーションのスキルを、知りたい人に伝えるビジネスをすること。要は、市場において自分が供給者そのものになること。

 もう1つは、自分では直接プレゼンテーションスキルを、知りたい人に伝えるビジネスをするのではなく、研修会社などの企業に所属することによって、その企業を通してビジネスの一部を担うということ。これは、市場において、その人は供給者の一部になるということです。

 自分の才能を活かして人に何かを与えるときに、この立ち位置の違いは理解しておく必要があります。市場の供給者になるということは、立場上はビジネスオーナー、起業家を含む会社経営者または自営業者・フリーランスという立場になります。一方で、企業に所属して市場に価値を提供するとき、それは正社員、派遣社員、アルバイトなどの名称の違いはあれ、従業員という立場になります。

 

 

やりたいことをどのように社会に提供していくか

 

 自分の大好きなことや才能が見つかった後に、どのようにして人に提供するか考えるときには、市場に直接関わるか、企業を通して人に関わるか、よく考えることが必要でしょう。

 ただ、好きだけどまったく自分が経験のない分野であったり、才能らしきものはあるけど磨かれきってないときは、どこかで修行が必要かもしれません。自分が人に提供するものを磨いて価値を高める機会がある場所を探すことが大切です。それが企業のある仕事を通して高められるのであれば、そこを目指して行ってみるのもいいでしょう。

 一方で、もうすでに企業で十分に自分の大好きなことや才能を磨いた人は、企業から外へ出て、直接お客さん(カスタマー、需要者)に自分の商品なりサービスを提供する可能性も見えてきます。あなたが取り組んできた分野がメジャーなものであれば、そこには横を向いたら競合するライバルがたくさんいるかもしれません。

 

 

「自分が提供するもの」と「人が求めるもの」との間で

 

 「自分が大好きなことをやって人に喜んでもらいたい」「自分の才能を活かして人の役に立つ」こうした目標を掲げたとしても、当然のことながら自分1人では実現することはできません。自分が提供したものを受け取ってくれる誰かが必要になります。

 そこでは、自分がいいと思うだけでは相手にその価値は伝わらず、自分がいいと思い、かつ、相手にとってもあなたが提供するものに価値があると思ってもらうポイントを見出すことが大切です。つまり、焦点を絞って小さくみていくと「与える私」と「受け取ってくれるあなた」との関係に凝縮されます。

 だからこそ、どれほど自分がいいと思う商品・サービスでも、相手がいる以上は、改善が必要になる。あなたが大好きなことや才能を提供するときに、それは市場(マーケット)さらされて、市場から逃れることはできないでしょう。